雨降りで思い出すネパールの光景
おはようございます。
関市外国人支援センター 代表のタパまどかです。
朝から大雨、時より強い風。
こんな日は、どこにも出かけたくない気分です。
ぼーっと窓の外をみながら、少し雨のを音を聞いていると、
思い出すネパールの光景があります。
今のネパール夫に、はじめて連れて行ってもらった村での生活。
その当時は、
こんにちは、ありがとう、おいしい
くらいしかネパール語が話せなくて、
村の人たちがネパール語で会話していると、
本当に会話内容が何もわからない世界でした。
ただ、なんとなく相手の激しい感情だけはわかるような… 怒っている、笑っている、そっけない感じ。
言葉はわからないから、この人は私をよく思っているのか、そうじゃないのかは判断できたようなレベルでした。
それはもはや言葉ではなくて、表情とか身振り手振りのボディランゲージで、
小難しくいうのなら、非言語的コミュニケーション…
そんな中におかれていた、村生活。
毎日雨で、家の中から出かけられなかったのです。
当時は携帯電話もスマフォはあっても、今みたいにデータが使えなかったから、
現地のローカル携帯電話を使ったり、Wi-Fi下で使ったり、調べ物とかあるときは、インターネット屋さんに行っていました。
つまり、やることがないのです。家の中で。
食べるか、寝るか、話すか、ぼーっとするか。
そのくらい。
わからない家族の会話を聞いていて、時々英語で訳してもらって、そんな感じのコミュニケーションでした。
でも不思議と退屈ではなくて、わからない会話を聴いたり、時々ぼーっとしたりしながら、
外はただ雨がずーっと降っていて、
雨の音を聞いていたのです。
村の道路はコンクリートではなく基本は土です。ところどころ石畳みの道もありますが、基本的に足元は汚れます。
ちょっと出かけようとすると、どこ行くの?汚れるわよと言われる。
あんなに雨の音を聞いたことがあっただろうか。
いや、ないからふと雨の音で思い出すのかも。
あのネパールでのぼーっとすごしたいい時間を。
耳から辿る記憶が蘇ってきた瞬間でした。