NPO法人ぎふ外国人サポートセンターが、在住外国人の失踪の話を聞くたびに願うこと。
こんにちは。
外国で働くだけで、言葉や文化や習慣のちがいなど、または気候や生活でもいろいろと大変なことや苦労ってあります。
通訳とした来た会社で、彼女のおかれたひどい労働環境、パワハラ、無視などのいじめ…
それらを聞いた友人と支援団体の助けで、1年前に失踪という選択をしました。
でも技能実習生でななかったから、通訳だったから、すぐに新しい職場も
見つけることができました。
本当につらかっただろうと、涙が出てくる…
夢をもって日本に来て、頑張って日本語を勉強して
やっとこれた日本でこんな目にあってしまって、
なんだかとっても申し訳ない気持ちになる。
でも今はいい環境で働くことができて、本当に良かったです。
失踪する技能実習生は、ケースにより様々な背景があります。
会社や環境に耐えられなくなったから、他のところに行きたいと自分で決めたから、失踪を手伝うブローカーに甘い声で誘われたり、中には騙されてしまったり…
でも技能実習生制度だと、実習先(会社)を原則変更できません。会社が合わないとなったり、他に不満などがあったりする場合、手段として失踪しか方法がないのです。
だから、事情も知らずに 「失踪した=悪!」と簡単に決めつけてほしくないです。
もちろん会社がきちんと環境を整えていて、彼らもお世話になっているはずなのに、会社側もなんで?というような失踪のケースもあります。
それまでに職場の人、同僚、技能実習生同士の人間関係、コミュニケーションエラーなどによる小さな不満やトラブルが積み重なったからという場合もあるでしょう。
企業の方も技能実習生は、安く使える労働力ではないことはわかっているはずです。
管理団体や書類作成など、日本人の従業員を雇うよりもコストがかかるのも事実です。
でも人手不足で頼らざるおえない状況であることも、また別の問題としてあります。
私の住んでいる関市の刃物産業、ものづくり産業にも多くの外国人技能実習生、特定技能生たちが携わっています。
MADE IN JAPAN 、MADE IN SEKI
ここにかかわっているのは、日本人だけではないということを
気づいてもらえたら嬉しいです。
ぎふがもっともっと多様性であふれる、多文化共生のまちになることを願っています。
NPO法人ぎふ外国人サポートセンターでは、
日本で働く外国人も、一緒に働く日本の企業や日本人も、
お互いを尊重して、安心して働き、
心も体も健康的で元気にいききと生活ができる、
そんな社会になることが願いです!!