多様性をみとめあえる社会って。
こんにちは。
関市外国人支援センター代表、
NPO法人ぎふ外国人サポートセンター代表理事のタパまどかです。
外国人支援を続けている、その思いをつづります。
私は国際結婚し、ネパール人夫と、その子供が2人います。
そもそも国際結婚した話はまた別機会として。
外国籍の方が他国で生活すると大きく3つの壁にぶつかると言われています。
1つ目は言葉の壁、2つ目は制度の壁、3つ目はこころの壁です。
1つ目の言葉の壁は分かりやすいですね。
これは私もネパールでの生活の経験があるので、とても痛感します。
自由に話せないということはこんなにもストレスがたまるのか!!と
2つ目は制度の壁。外国籍の方は在留資格が必要です。短期滞在の方以外は在留カードを持っています。在留資格によって就労の制限があります。就労の制限のない資格もありますが、日本人の配偶者や定住者など。
またいくら長く日本に住んで永住権を取得しても、納税をしていても、国籍を変える帰化をしない限りは、納税していても選挙権がありません。
3つ目は差別などのこころの壁です。
夫は来日時、簡単な挨拶をすることしかできませんでした。
今では接客業で日常生活にはほとんど不自由なく働いています。
今でも漢字は苦手ですが、ことばの壁は一見クリアしたように見えます。
それでも一緒に生活をしていると、わからない言葉や表現に出会ったり、日本人特有の習慣や態度に戸惑うこともあります。
制度の壁は日本人の配偶者なので、就労制限等はありません。しかし選挙はもちろん参加できません。
そして3つ目の言葉の壁をのりこえても、こころの壁は今でも傷つくことや腹の立つことに多く遭遇します。
私の2人の子供たちはどうでしょう。2つのルーツをもち生まれてきましたが、どちらのルーツにも誇りを持ち、どちらの国の家族とも関係を築いて育っていってほしいと願います。
でも実際はバイリンガルに育てるために、両親の使う言語や環境やどうやって育てていくのか悩みますし、ルーツに誇りを持ってもらうために2国を行き来するために、経済的余裕もなければなりません。
また成長するにしたがい、2つのルーツのある子供たちは、いじめや差別などにあわないだろうか、そんな心配も多いのです。
私のような国際結婚をし、さまざまなルーツの子供を育てる親だけでなく、日本にはもうすでに多様な人々が生活しています。
多様性はダイバーシティと呼ばれ、今は以前よりは
様々な人に受け入れられやすい世の中になりつつあると感じます。
でももっともっと多様性を認めて、
もっと受け入れられるような社会になってほしい、
夫や子供たちが差別などで傷ついてほしくない、
家族が笑顔で安心して生きていけるように、
私に何ができるのか。。。
それが今の私の原動力です。
子どもたちが大人になったとき、
こんないろんな考え方や人のいる社会だけど、
それでもわかってくれる人、見てくれている人がいるから
良かったとまではいかなくても、まあ悪くないんじゃないと思えるようになってほしいな。。。